種牡蠣の産地について【広島・宮城三陸・宮崎の紹介と選び方を解説】

牡蠣養殖を始めたい人

種牡蠣の産地ってどこなんだろう?日本各地、いろんなところにあるのかな?

こんな疑問にお答えします。

✔︎本記事の内容

  • 種牡蠣の産地について
  • 種牡蠣産地の選び方

✔︎本記事の信頼性

  • 大手水産会社に7年勤務
  • 種牡蠣販売会社を経営
  • 岩牡蠣はAmazonで販売中

こんな私が解説します。

加えて、提携している岩牡蠣漁師さんにアドバイスをいただきましたので信頼性はあるかと思います。

それでは早速みていきましょう。

種牡蠣の産地について

広島県の種牡蠣(真牡蠣)

  • 広島県大黒神島

450年前から牡蠣の養殖をやっており、生産量は堂々の第1位。(2位は宮城県)

「牡蠣といえば広島」といわれるこちらも種牡蠣の産地です。

ここは潮の流れによって種牡蠣の元となる幼生が集まりやすい場所ということが、研究の結果わかっています。
≫広島県『かき養殖種苗について』より

その特性を利用し、こちらも真牡蠣の種牡蠣を生産しています。

宮城県(三陸)の種牡蠣(真牡蠣)

  • 宮城県万石浦(三陸)
  • 宮城県東松島(三陸)

宮城県の三陸エリアはリアス式海岸であるため、各地で真牡蠣の種牡蠣が作られています。

ここの種牡蠣は日本のみならず、海外にも輸出されるほど需要が高いんです。

ここにはあの有名な元サッカー選手である中田英寿さんも訪れています。

日本全国を旅する中でこちらの牡蠣と出会い、その様子を自身のブログで紹介されています。
≫興味のある方はこちらからどうぞ

宮崎県の種牡蠣(岩牡蠣)

  • 宮崎県日向市細島

私たちが生産しているエリアです。他の産地と違い、真牡蠣ではなく岩牡蠣を育てているのが特徴です。
≫岩牡蠣と真牡蠣の違いはこちら

✔︎豊富なミネラルで育つ

この漁場は周りを山々に囲まれているため、絶えず山からのミネラル豊富な水分が流れ込んできます。

そのおかげで天然の岩牡蠣が湾中に成長・生息し、良質な種牡蠣が採れるんです。

実際に細島の岩牡蠣が含んでいるミネラル成分の量については、『宮崎大学産学地域連携センター』からも研究結果として発表されており、"お墨付き"をいただいています。

『「細島いわがき」は豊富なミネラルが含有』より

✔︎歴史は20年と浅いが、県内トップクラス

事業を営んでいるのは4社です。

ちょっと少ないかもしれませんが、これでも県内トップの生産量を誇ります。

✔︎種牡蠣は天然採苗です

天然採苗とは、海の中をふわふわふわ〜っと漂っている岩牡蠣の赤ちゃん(幼生)をホタテ貝の貝殻にくっつけるやり方のことをいいます。

岩牡蠣は産卵の時期になると、海中に向かって赤ちゃんを吐き出すんですよ。

それをタイミングよく見計らって捕まえ、育てるんです。(赤ちゃん捕まえて貝殻に捕まえるまでをコレクターという)

✔︎天然採苗できるところは珍しい

他の産地ではコレクターを買ってきて牡蠣の養殖がスタートします。

しかし宮崎県は自前で用意できるため、とても恵まれているんです。

牡蠣の養殖にとって、十分な種牡蠣を確保することが成功条件の80%と言われるほど重要。

これが天然の海から与えられるなんて、やはり宮崎県細島は好条件の産地です。

種牡蠣産地の選び方

牡蠣養殖を始めたい人

産地は分かったけど、どこから仕入れようかな?

選び方やおすすめとかあるのかな?

種牡蠣の産地選びで業者目線からおすすめなのは次の3つです。

選び方①:牡蠣の種類で選ぶ

  • 真牡蠣
  • 岩牡蠣

まずはここでしょう。

✔︎真牡蠣の特徴

  • 身は小さいが濃厚
  • 旬は冬(10月~4月)

✔︎岩牡蠣の特徴

  • 身が大きくてジューシー
  • 旬は夏ごろ(5月下旬~9月)

このように、真牡蠣と岩牡蠣では旬が違います。

漁場に生息する牡蠣の種類や水質などをふまえ、牡蠣の種類をきめるといいでしょう。

余談ですが、先日(2023年7月)こんなニュースが飛び込んできました。

『日テレニュース』より

こうした品種改良により、そのうち岩牡蠣と真牡蠣の違いも埋められていくのかもしれませんね。

選び方②:いろんなところから取り寄せてみる

元も子もない話ですが、いろんなところから取り寄せてみるのがいいと思いますよ。

理由は「近場で仕入れた種牡蠣が必ず成長するとは限らないから」です。

こんな例があります。

宮崎県内の牡蠣業者に岩牡蠣の種牡蠣を卸したのですが、結局育たずに”えい死”してしまいました。

  • 海の性質
  • 温度
  • プランクトンの量

いくら近場といっても条件が違えば種牡蠣は育ちません。

どこの種牡蠣が成長するかは育てて見ないことにはわからないので、可能な限り多くの種牡蠣を仕入れて育ててみるのがおすすめです。

選び方③:情報を仕入れて選ぶ

どこの種牡蠣業者さんも情報を持ってます。

それこそうちにも成功した例(現在お取引をしている牡蠣養殖業者様)があり、他の業者さんも持ってるはずです。

事前に問い合わせて情報を仕入れるのが確率の高い選び方だと思います。
≫弊社がお取引させていただいているお客様の声はこちら

前にもお伝えしましたが、牡蠣の養殖成功の鍵は80%、種牡蠣の確保にかかっていますからね。

十分な数を揃えてから始められるといいと思います。

以上です。

弊社に「相談してみようかな」と思った方はこちらからどうぞ。
≫お問い合わせフォームはこちら

それではまた^^

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